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母屋解体後170211-12:00

 

母屋解体後の、掘られた穴はそのままの状態。

 

それがイヤだとか迷惑だとかという話ではなく、

これはしばらくこのままでもいいのかな、という話。

 

母屋と、わたしのいる工房は同じ住所なので、

郵便配達の方が訪ねてきて、

「同じ住所だけど、ここじゃないですよね」と

家の持ち主宛ての郵便物をちらりと見せる。

はい、ここじゃありません。

 

またある日には、

穴の横に車を止めて窓を開け、助手席の方と穴を見て

「ほら、これ、あれだよ」と、

きっと砲弾騒ぎのニュースのことでも話をしているのかと思われたり。

 

 

 

この穴を、こないだこのブログに『漂流教室』のようだと書いた。

『漂流教室』は漫画家の楳図 かずお(うめず かずお)が1972年から1974年まで少年サンデーで連載した漫画だ。

『十五少年漂流記』がベースで母子の愛と、公害がテーマになっている。

わたしはリアルでは読んでいなくて、その後ずいぶんたって単行本を読んだのだが、あの時代にこんなことを考えるなんて楳図 かずおって天才だあ!って思った。

 

漂流教室で消え去った学校の跡に空いた穴は、

ふつふつと、ゴミや汚物や公害で生まれたものが発酵して有毒なガスを出していた。

 

 

だから、

忌まわしい母屋があった場所に空いた穴は、

『漂流教室』のようだ、と思った。

 

今まさに、この穴から、

中川家がしてきた、人々をいや〜な気持ちにさせるさまざまな事が

雪解けといっしょに蒸気になって空気にまざって

空に溶けているのだろう、

少しずつ消えていってくれたら、と思う。

 

何十年ものあいだに、

 

中川家と母屋の住人によって傷つけられ去って行った人々が

この穴の存在と穴になったいきさつを知り、少しでも

心に平穏を迎えてくれたら、

と心から思う。

 

 

春が来て、

この土に、草が生える頃には、

 

もしかしたら、誰かが

「糸守町」のようだ、と言うかもしれない。

 

 

 

爆弾と暮らしていた磯田さんが餌を置いて

スズメたちが来ていたバードテーブル。

試しに、パンを置いたらスズメじゃなくカラスが持っていった。

スズメ用には「パンくず」じゃないとダメかもしれない。

バードテーブルを覗きに行ったら、米粒が乾いて残っていた。

 

ねずみを水死させ道路っ淵に転がすような事をする反面

バードテーブルにスズメの餌を置く、不思議な磯田さんだった。

生活保護を受けながら、スカパーをつけゴルフに行き、風呂は蔵の湯に行く、という不可解な磯田さんだった。

どういういきさつで仏壇に砲弾を置いていたのか、仏壇を置いてどこに行ったのか、誰もが知りたいけどもうかかわりたくない磯田さんだった。

 

※注意:楳図 かずおの漫画は基本ホラーなので、気持ち悪いです。

※糸守町は、映画「君の名は」に出てくる村の名前です。

 

 

 

 

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コットンチューリップ:小林純子 * 隠れ家 * 12:22 * comments(0) * trackbacks(0) * pookmark

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