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カラスの死骸で環境を考える

舗道に
カラスの死骸が落ちていた

その日の夕方、その死骸は、反対側の道路の広い草むらの上に
おいてあった。

たぶん、人間の誰かが移動させたんだろう

そこまでしたなら、もう一手間かけて、別のやるべきことがあったんじゃないかと
思うけど。
わたしだって、おなじ何も行動を起こさない
傍観者だ。

近所の人と話すたび、
「カラスの死骸、落ちてるよねえ」って
会話に登場するけど、

それからも
数日間、
ずっとカラスは、その草むらにあって、

この暑さと
時折の雨で、
羽が
どんどん風化していくのが、

遠くからでもわかる。



まず
衛生上、よろしくないだろ!!


会社から、
朝、9時の役所が開く時間を待って
携帯から電話をした。

「札幌市役所環境局」。


飼い主がいない(だろうと思われる犬、猫)動物の死骸は
ここか、
市の清掃局に連絡をするように、

札幌市ではなってるそうだ。



飼い主が居るときは、勝手に片づけちゃうと、
飼い主に叱られるし、

カラスやスズメは、「野鳥」だからこれもやっぱり
勝手なことをしてはいけない。



環境局業務課の電話に出てくれた人は、
地図確認をして、
「業務委託してる○○ペット(ペットの葬儀屋さん)が
片づけに行きますから」
と受け付けてくれた。

「こういうのは、市民からの連絡がないと
ほったらかしになってしまうので、
連絡ありがとうございました」

とまで言われた。


なんか、
札幌市民になって、何十年もたつけれど、
こういうふうに
直に

市のサービスを受けた

と感じたことって
あんまりなかったなあ、

って思った。


清掃局のゴミ回収車がやってきて
カラスの死骸も
ゴミのように持ってくのなら、

なんだかいやな気持で後味悪いけど、

ペットの葬儀屋さんが持ってってくれる


ってのを聞けただけでも

「わたしは」よかった。って思う。


ちなみに、
わたしは、

カラスが、嫌いではない。

っていうか、むしろ好きだ。


都会では嫌われ者で、
カラスの巣ができると、目の敵のように
「撤去、撤去」だけど、

札幌の南区では、
今、無理に撤去はしない。

撤去しても、また作るし、

人間が
「ああ、ここの上にはカラスの巣があるなあ」って意識して
騒いだり意地悪しなきゃ、
カラスも攻撃してきたりしないそうだ。

攻撃してくるカラスは、以前、人から意地悪された
経験のあるカラスだそうだ。


わたしだって、
昔、カラスに襲われたことが何度かある。
それも初めて襲われたのは皮肉にもその南区の真駒内でだけど。

カラスって、
見てて、ほんとに面白い。


たいていいつも、
カップルで行動している。

巣を作る時の資材集めも、
必ずどっちかが指示出ししてるか、
もしくは見張りをしてる。

ゴミステーションの重たいネットを
一生懸命くちばしでずらしていたり、

ゴミの中から
明らかにカビてるウインナーをくわえて、

それを、
誇らしげにこちらに見せてくれたり、

人の車の前に、上手にクルミを落として
「さあ、割ってよ」って上から眺めてたり、


見てるとほんとに面白い。


で、
ついこないだ、犬の散歩中に、

電柱のカラスをじっと見てたら目があって、

ふ っと気付いたら、
目の前を低空飛行してきて、行ったと思ったら
また目の前をバッサバサと飛んでってって

まあ、思いっきり威嚇されました。



が、
それは、やっぱりこっちが悪かったかな、と。
無礼だったな、と
反省しました。


カラス、
都会で一斉に駆除したところ、ネズミやゴキブリが
異常に増えた、
という前例があります。


生態系、って
人間がいじっちゃいけない、
って、思ってる。

だから、
本来なら
自然に亡くなったカラスは、

トンビの餌となり、バクテリアが繁殖し、
土に帰り、そこから
ポプラが芽を出して、

というサイクルに組み込むのが一番だったのかもしれないけど。


通学路だし、
衛生上悪いだろ!って、持ってって、って電話しちゃいました。

ごめんね、カラスの家族。

合掌。








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