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帯広 ビート資料館(やっぱり砂糖が好きだから行ってきた)

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朝行く前に帯広に電話をして、「解説をお願いします」で
見学しました。

「白いお砂糖は体に悪い」とか
「漂白してるから白いんだ」とか

「だからうちは、からだにやさしい≪てんさい糖≫を使っているのよ」
という、

まことしやかなフードファディズムに対抗すべく、

「砂糖工場では薬品をいっぱい使ってるらしいよ」という人に
「見てきたんかい?!」と言いたいところだが、

実際、ISOなんちゃらでなかなか個人では見学させてもらえないので、

てん菜(甜菜=てんさい)の里、十勝へ走ったわけです。
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ビート資料館で今年の春植えたビート(てん菜)だって。
アカザ科だからほうれん草みたいな葉っぱ。

【最初におことわり】
★白いお砂糖はサトウキビからも白いお砂糖は作られるけど、
 今回は、わたし、北海道の人なので、「てんさい糖」に限っての記述です。
 ごめんね、サトウキビ。
★あと、「てんさい糖」と書くと、よく
 ホクレンの茶色い色をした「おなかにうれしい」のキャッチコピーの
 「てんさい糖」を思い浮かべるかもしれないけど、

 「ホクレンてんさい糖」はホクレンで出してる糖蜜を煮詰めて作るお砂糖の
 商品名なので、その場合は「ホクレンてんさい糖」って書きます。

★ここで言う てんさい糖は、てん菜(ビート)を原料としたお砂糖
  =上白糖・グラニュー糖、三温糖などお砂糖全般をさしますが、
実際には、三温糖を北海道の工場で作ってるメーカーさんはないみたいなので、
ほぼ、上白糖と、グラニュー糖のお話になってます。
(茶色いお砂糖で北海道工場で作られている製品は「ホクレンてんさい糖」くらいです)


【というわけで、先にお砂糖好きのわたしのコレクションの一部を初公開します】

まず、今回のビート資料館の親会社、日本甜菜製糖(株)さんの
「スズラン印上白糖」北海道産てんさい100%。
 士別市または芽室町の工場で作られてます。
札幌のイトーヨーカドーはこのお砂糖がメインです。98円底値です。
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北海道糖業株式会社さんの「ほのぼの印上白糖」です。
 工場見学ができないかわりに、
 たくさん資料をわざわざ佐川急便で送ってくれました。
三井製糖系の会社で、100%道産てん菜の上白糖・グラニュー糖を
道南の伊達市の工場で作っています。
サッポロドラッグストアで148円です。
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で、こっちが北糖さんの株主三井製糖株式会社さんの
「ママ印上白糖」です。CGC系列のスーパーで特売88円が底値です。
原材料 てん菜(ビート)だけど産地の表示はありません。
ただ国内でてん菜を栽培してるのは北海道だけなので輸入してなきゃ北海道産だし、
輸入相手国はサトウキビ栽培のみしてる国なので
たぶんこれは北海道産だと思うけど・・・・あくまで推測。
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ホクレンの「上白糖」で、もちろん北海道産100%のてんさい糖です。
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健康志向の人々が大好きな「ホクレンてんさい糖」です。
北海道で作っています。
成分・製法などなどについては、わたしのしつこい質問等に
砂糖類販売課が最後までつきあって答えてくれました。
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使いかけ・・・お料理に使っています。
茶色いお砂糖で出所がはっきりしてるのはこの商品しかありません。
そういう意味で安心です。
ただし、「おなかにうれしい」んであって「からだにいい」とは
誰も言ってませんし、根拠のある研究もしてないです。間違えないでね。
ホクレンショップで298円です。


以上が「てんさい」のお砂糖、「てんさい糖」です。


三井製糖さんの「三温糖」です。
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これは、「原料糖」というのを使っていて、てんさい糖じゃありません。
「原料糖」とは、おもにサトウキビなんだけど、
原料糖のお話は今日は、スルーします。



ビート資料館に戻ります。
★ビート資料館の解説は、「ニッテンの工場」と「ビートからお砂糖ができるまで」で
 上白糖と健康の関係や、遺伝子組み換えなどにはふれません。
 質問しても、「わかりません」って言われます。

それを踏まえて、説明を聞きます。

てん菜は、葉っぱの下に、土の中にカブみたいな白い根が肥大した部分に
糖質が多く蓄えられる植物で、

これを、でっかいギザギザの刃物で千切りに刻み、
お湯に入れて、
糖質を取りだし、
そっから、不純物を取り除いてお砂糖にします。

で、
不純物を取り除くのに使うのが
石灰乳と炭酸ガスです。
不純物を沈殿させます。

石灰です。
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イオン交換樹脂 右がプラスで左がマイナスです。
不純物をろ過したものをさらにイオン交換樹脂を通して
不純物や着色物質を吸着させて取り除きます。
(行程中、薬品っぽいものは、これだけなんだけど、
 ドロドロの砂糖の原型にこれを入れるんじゃなくて、ここを通過させて
 不純物を取ります)
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ろ過して通してろ過してって繰り返して
煮詰めて濃縮して
遠心分離して
結晶と糖蜜に分けます。
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上白糖は、ショ糖だけを結晶にしたものなので無色透明になります。
細かい結晶なので、雪や氷のように太陽光を反射して白く見えます。
大きい結晶、氷砂糖とかは、氷と同じ原理で透明に近い色に見えます。

三温糖は、
その残りの糖蜜を3回、4回ってさらに使い回して
(専門的には分蜜糖を再結晶にして)
三温糖ができます。この辺が黒砂糖ともホクレンてんさい糖とも違うところです。


(「ホクレンてんさい糖」は糖蜜を高温で乾燥させ固形化し、砕いて紛擾して作ります。)


砂糖は、燃やした時にできる灰は、酸性もアルカリ性も示しません。
なので、砂糖が酸性食品というのは、間違いです。


日本甜菜製糖で作ってる砂糖以外のものです。
ラフィノース、ペタインです。今回はスルーします。
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ニッテン生イーストです。
札幌だと前にも書いたフジヤ田中商店さんが代理店で小売してくれます。
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わたしを「おおっ、こんなところにドライイーストが!!」とうならせた
ニッテン ドライイーストです。
生イーストと同様、札幌はフジヤ田中商店さんが代理店で小売してくれます。
100gで税込315円です。
帯広のここでは買えません。買えるといいのにね。
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牛の餌です。十勝の牛は、道産のてん菜食べてるんですね。
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ビート資料館の奥に今は稼働していない工場が見えます。
研究棟になっています。

十勝のこの地で、てん菜が栽培できるまでには
農家に育て方を指導したり、大変だったみたいです。

今ではこのあたり、一面がてん菜の畑で
てん菜は輪作に向く作物なので十勝地方の畑を守っています。
(じゃがいも−秋まき小麦−てんさい−豆 って回します)


という感じで、それでもかなり、たいへん、お勉強になり、

スティックシュガーのおみやげもいただいて
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ますますお砂糖好きになったのでした。

だから、あのね、
誰が言ったか知らないけど、

上白糖は、
漂白もしてないし、
からだに悪くないから。




ビート資料館
 帯広市稲田町南8線西14
 0155-48-8812
 木曜祝日年末年始休み・臨時休業あり
 9:30〜4:30
 一般 300円


補足データ資料
「砂糖の知識 食育のためのお砂糖テキスト」
 社団法人 全国学校栄養士協議会
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コットンチューリップ:小林純子 * おでかけ北海道編 * 15:53 * comments(10) * trackbacks(0) * pookmark

コメント

つい1年前まで帯広市民だったけれど、この資料館の存在を知らなかった・・・(T_T;
今日、ホクレンショップでホクレン上白糖を購入したのですが、原材料の産地が明記されていなかったので正直迷いました。ホクレン製なんだから北海道産だろうと思ったので購入しましたが、誰も信用できない性格なのでネットで調べたらこのページを見つけました。参考になりました。ありがとう。
Comment by ぼん @ 2011/02/25 10:38 PM
ぼんさん、こんにちは。
帯広市民だったんですか?いいですよね、帯広。好きです。
ビート資料館は、ちいさくてわかりにくいかもしれないけど、
ますやパン「麦音」でしたっけ?の、お隣です。反対となりがイトーヨーカドーだったような。。。。

てん菜、って野菜は、北海道でしか栽培されていなから、
(もし、栽培してても、製品にはならないから)
国産のてん菜を使ったお砂糖なら、北海道産、って思って間違いないんですって。
 たしか、ホクレンのお砂糖工場は、清水町だったはず。
てん菜の栽培農家と、お砂糖工場が、近いところにあるから、工程もサトウキビを原料とするよりも、少なくてすむそうです。
Comment by cottontulip @ 2011/02/26 1:22 AM
初めまして。
いきなりなんですが、
この記事がとてもわかりやすくビートのことについて書かれているので学校のレポートの参考にさせてもらえるでしょうか?

砂糖って身近な物なのに意外と知らないことが多いんだなと、皆に共感してもらおうと思ったからです。

・・・ダメなら潔く、他をあたるか自力で調べます。
(゜´Д`゜)
Comment by 藍 @ 2013/01/15 11:37 AM
藍さん
 コメントありがとうございます。
 学校のレポートに、どうぞお使いください。

 わたしにわかることでしたら、質問もお受けしますよ。

 レポート、頑張ってくださいね。
Comment by cottontulip @ 2013/01/15 11:56 PM
ありがとうございます!

満足できるレポートを作れるよう頑張ります。

ご協力感謝します。
(´∀`*)
Comment by 藍 @ 2013/01/17 9:25 PM
藍さん
 がんばってね!(^^)!
Comment by cottontulip @ 2013/01/17 10:17 PM
はじめまして。お菓子に使う粉糖を、なるべく安心安全なのものを・・・・と探しているうちに、こちらにたどり着きました。
テン菜から砂糖を栽培・作っているのは、
日本甜菜製糖さんのスズラン印・北海道糖業株式会社さんの「ほのぼの印」・三井製糖株式会社さんの「ママ印」3社かと思っていたのですが、ホクレンさんも作ってらっしゃるのですね。
質問なのですが、この4社の中で、一番品質が良い」と思われるのは、「健康志向の人々が大好きな」との記述があるとおり、また、「成分・製法などなどについては、わたしのしつこい質問等に砂糖類販売課が最後までつきあって答えてくれました。」とあるとおり、ホクレンさんのものなのでしょうか?

多少高くても、少しでも素材のよいものを使いたくて・・・・お手数ですが、よろしくお願い致します。
Comment by aoki @ 2017/10/31 3:41 PM
aokiさま、はじめまして。
コメントお問合せありがとうございます。
お砂糖に興味を持ってくださって嬉しく思います。

ご質問は、「粉糖」についてでしょうか?「グラニュー糖」「上白糖」についてでしょうか?

「グラニュー糖」と「粉糖」ではお答えが違ってきますのでご質問の直前の文章から察して、4社のグラニュー糖の品質ですが、
グラニュー糖は、品質は変わらない、と考えます。
これは「グラニュー糖」という品質基準がありそれに叶ったものが製品として出荷されているからです。

質問に丁寧に答えてくれたのは、わたしが砂糖について調べていたとき、メールで丁寧に回答してくれたのはホクレンさんの当時の担当さん。
また資料をたくさん送ってくださったり、わたしのコットンチューリップまで直接自社のお砂糖を届けてくれたのは北海道糖業さんの担当さんです。
営業担当さんの親切丁寧さと、製品の品質の良し悪しは別問題です。

また健康志向の人が好んで愛用しているホクレンの「てんさい糖」は正直、お菓子の製造には向きません。一般家庭用とお考えください。

さて、
コメントの冒頭部分「粉糖をさがしていて」の部分の粉糖ですが、こちらにはたぶん品質の基準というのがないのではないかと思われます。
たとえば通販のcottaさんの粉糖の原材料は「ビートグラニュー糖、コーンスターチ」。純粉糖の原材料は「グラニュー糖(サトウキビ、甜菜)」です。粉糖にはコーンスターチが入っていて純粉糖には入っていない、という感じです。
コットンチューリップで使っている粉糖はコーンスターチは入っていませんが、精製マルトースが入っています。河西製餡というアンコの会社が作っているものです。原材料は「北海道糖業」さんのビートグラニュー糖に精製マルトースが1%添加です。

お菓子(洋菓子系)に使うグラニュー糖はスーパーに1キロ売りで売っているコーヒー紅茶用のものではなく、「細目」といわれる粒子が細かく卵やバターに溶けやすいものを使います。
どのメーカーさんも原料が甜菜(ビート)の細目・極細目を作っています。
コットンチューリップはニッテンの「小粒」というグラニュー糖です。何社か比べて粒子が細かくお値段もそこそこだったので。もっと価格が高いもの、もっと細かい粒子のもの、いろいろありますが高いものを使えばそれだけ商品の価格も上がるのでどこで見極めるか。それは家庭においても同じだと思います。

よろしければうちで使っている材料の小分け販売もしていますので、別途お問合せいたければと存じます。

長くなりました。うまく伝わっていないと思いますので不明点はまた聞いてくださいね。

Comment by cottontulip @ 2017/11/02 11:17 AM
質問は「粉糖」についてでした。しかし(グラニュー糖については)「品質は変わらないと考えます」とのこと、ありがとうございました。
私も(有)三輝さんに電話したところ、いろいろ教えていただきました。
ありがとうございました。
Comment by aoki @ 2017/11/04 8:53 PM
aokiさま
ご質問内容に沿った回答にならずもうしわけございませんでした。

粉糖は、グラニュー糖を原料に作るものです。
試しに、グラニュー糖をすり鉢で根気よく摺ってみてください。粉糖になりますよ。
わたしは貧乏な頃、生地に混ぜ込む粉糖は自分で暇を見て作っていました。これはわたしの先生からの直伝。「無い時はこうやってつくるのよ」と。
コットンチューリップのスイーツ会やお菓子教室でも粉糖って高いよね、と話になるとすり鉢を出して「こうやって自分でも作れるのよ」と教えます。
もしご存じでなかったら一度お試しください。
Comment by cottontulip @ 2017/11/04 9:26 PM
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